20050831安全・安心（向= 583;）：中部支部技報（= ;自動車技術会中部支&#= 37096;）；8,500文字＝5

宙ഃ= 0;, 自動車技"= 899;会　中部支部，No.57, pp.2-5,　2005-10より

安&#= 20840;・安心と技術

明治大学理工学部

向殿政男

１． = 安全・安心<= span lang=3DEN-US>

“安全・安心”の= 424;うに、安全と安心は= ;，近年，ペアにして&#= 29992;いられる機会が多{= 56;。しかし、両者は深= い関係にあるものの= 6412;質的にかなり異なӖ= 7;た面を有している．<= /span>安全は= ;、科学技術を用いて&#= 20316;り上げて行くとい{= 58;面が強く、その評価= も、客観的，数量的= 2394;アプローチを目指ӕ= 5;て発展してきた。一方，安心は主&#= 35251;的に判断され，個É= 54;によって大きく異な= る．安心は= ;，“信頼する”とい= 358;人間の心と強く関係= ;している．安全の反&#= 23550;は危険であるが，ê= 33;心の反対概念は，心= 配，ないしは不安で= 2354;ろう．安全であるӕ= 1;とは安心に大きく貢&= #29486;することは間違い= 394;い。しかし，安全で= ;あっても安心できな&#= 12356;例や，逆に安心し{= 90;いるが実は安全でな= い例もあり，必ずし= 2418;一致しない．例えӘ= 0;，我が国における原&= #23376;力や狂牛病の問題= 399;前者の例かもしれな= ;い。もしかしたら、&#= 19990;界的に見ても，自Ô= 05;車は後者の例なのか= もしれない。

安全は，科学技術&#= 65292;社会技術の問題と{= 75;て論理的に，客観的= に，数量的に評価さ= 2428;る試みが行われて੖= 9;た。リスクという概&= #24565;が用いられるのはA= 292;このためと考えられ= ;る．国際安全規格で&#= 12399;、安全は、「受けÐ= 37;れ不可能なリスクが= ないこと」^{（１）と定義されており&#=
12289;また、リスクは、Ç=
68;般に、「危害（傷害=
;又は健康障害等）の発生確率と危&#=
23475;のひどさの組合せ{=
01;^{（２）と定義されている&#=
12290;リスクを経由したê=
33;全の定義には、客観=
的，数量的な取り扱=
2356;の試みがなされてӓ=
6;るが、必ずしも主観&=
#24615;を排除できていな=
356;。例えば、危害のひ=
;どさという主観的な&#=
38754;が含まれている。ć=
56;に、統計的データの=
ない場合には、発生=
0906;率は主観的に判断ӕ=
9;ざるを得ない。また&=
#65292;両者の“組み合せ̶=
1;とは、危害の発生確&=
#29575;の大きさと危害の=
823;きさとの両方を勘案=
;して、リスクの大き&#=
12373;を決めることを意Ø=
19;し，発生確率が大き=
いほど、また危害が=
2823;きいほど，リスクӗ=
9;大きく設定される。&=
#20445;険の世界のように=
289;分野によっては危害=
;のひどさを金額で表&#=
12375;，“組み合せ”を“=
掛け算”と解釈して=
289;リスクを明確に金額=
;で数量表示する場合&#=
12418;あるが，機械安全|=
20;システム安全の分野=
では，そう簡単には=
9255;付けておらず，柔้=
5;性を持たせて，ただ&=
#21336;に“組に合せと”ऩ=
0;義している．ここに&=
#12399;あいまいさがあり=
289;主観的要素が入り込=
;む余地が十分にある&#=
12290;更に、本質的な点{=
92;して、受け入れ不可=
能なリスク、すなわ=
2385;許容可能なリスクӛ=
4;どこにすべきか、ど&=
#12428;だけ安全にしたら=
412;当に安全と言えるの=
;かといった安全目標&#=
12398;問題には、それをÖ=
63;け入れる個人、団体=
、社会等の価値観が=
1453;映される。安全をӕ=
7;べて客観的に，技術&=
#30340;に取り扱うことは=
289;実はかなり困難であ=
;る．}}

安心の定義となる&#= 12392;、まだ、定着した|= 18;のは無いと思われる= 。{= 00;安全・安心な社会の= 構築に資する科学技= 4899;政策に関する懇談ߩ= 0;」^（３）=
;の報告では，ê= 33;心について，「人が知= ;識・経験を通じて予&#= 28204;している状況と大{= 65;く異なる状況になら= ないと信じているこ= 2392;，自分が予想してӓ= 6;ないことは起きない&= #12392;信じ何かあったと= 375;ても受容できると信= ;じていること」とい&#= 12358;見方を紹介してい|= 27;．安心は，“信頼す&= #12427;”、“信じる”、“= 受容（許容）する“= 392;言った人間の心の持= ;ち方と強く関係して&#= 12356;ることを示唆して{= 56;る。安心は、一般的に&#= 12289;宗教など広く各種{= 98;ものを通じて実現さ= れるものであり、技= 4899;的アプローチは、Ӗ= 1;の一つに過ぎないが&= #12289;歴史的に見て、技"= 899;は極めて強力な道具= ;の一つであることは&#= 12289;間違いない。

安全を= ;安心につなげるため&#= 12395;は、どのようなこ{= 92;が必要であろうか。= そのためには，安全= 2364;どういう構造で実ங= 4;されているかが分か&= #12427;こと，最悪の場合= 395;はこのような危害が= ;発生するという情報&#= 12364;公開されているこ{= 92;，残留リスクについ= ての合意や納得が得= 2425;れていること等がᦁ= 2;必要であろう．いわゆるリスクコ&#= 12511;ュニケーションがz= 89;安全と安心をつなぐ= キーポイントではな= 2356;だろうか。リスクӗ= 2;いう科学的な概念を&= #23550;話という人間的な"= 892;動を通じて訴えかけ= ;、合意を取るという&#= 34892;為こそが、橋渡し{= 98;本道と考える。更に= 、使い慣れたもの、= 5242;しんでいるもの、໲= 3;い歴史を経ているも&= #12398;には、安心観があ= 427;。分かること、理解= ;できること、等のほ&#= 12363;にも、昔から使わ|= 28;てきたもの（時間に= 耐えてきたもの）に= 2289;安心感を抱く。こӕ= 1;にも安全と安心をつ&= #12394;ぐヒントがあるよ= 358;に思える。この点か= ;らは、“これまで事= 5925;がなかったから安ࠤ= 0;だ”、は成り立たな&#= 12356;かもしれないが、̶= 0;これまで事故がなか&= #12387;たから安心だ”、{= 99;成立しうるのである= 。ただし= ;，安全に慣れて安心&#= 12375;てしまうと，かえ{= 87;て危険になるという= 面があることから，= 4120;に安心してはいけӗ= 4;いということを強調&= #12377;る人もいる．小さ= 394;危険の経験が大きな= ;危険を避けることに&#= 32331;がるので，小さなÕ= 61;険を経験することは= ，必要であるという= 0027;張にも似ている．ә= 4;た，安全は，急速に&= #39080;化していくもので= 354;るという人間の心の= ;特性にも深く関係し&#= 12390;いる．

安全と安心は客観&#= 12392;主観の狭間にある{= 64;，安心の概念の解明= は，まだ始まったば= 2363;りであり，安全と= ;安心の関係の究明はこれからの研究を&#= 24453;たねばならない。û= 05;々技術者が、“安全&= #12539;安心”の実現へ努Ó= 47;するとは、、安全と= いうより客観的なア= 2503;ローチを通して、ߒ= 7;観的な安心の実現に&= #36002;献することを意味= 377;る。今後は= ;，安心という心理的&#= 12394;側面を重視した安Ð= 40;の研究が重要になる= 所以である。

２． = リスクに基&= #12389;く安全の考え方

“安全とは何か”= 289;すなわち前項の安全= ;の定義をもう一度振&#= 12426;返ってみることに{= 77;る．危Ɓ= 22;が一つ一つ指摘でき= るのに対して，一般= 2395;、安全とはどんなࡘ= 1;険も存在しない状態&= #12392;いう否定形で説明= 373;れるため、安全を具= ;体的に指定できない&#= 12398;で、大変難しい概õ= 65;になっている．ここ= 2391;、安Ð= 40;とは“どんな危険も&= #23384;在しない”ことをz= 89; “絶対に事故が起= 2365;ないこと”と解釈し= ;ている人がいるが，&#= 29694;実にはこれは明ら{= 63;に誤りである．絶対= 安全は目指すべき目= 7161;であって、実社会ӗ= 1;は絶対安全はあり得&= #12394;い。現実には安全= 615;と危険性は切り離す= ;ことは出来ず、常に&#= 20001;者は共に存在する|= 18;のである。すなわち= 、安全とは「受け入= 2428;不可能なリスクがӗ= 4;いこと」^{（１）からも分かるよう&#=
12395;、“危険性が，許ब=
1;可能な水準に抑えら&=
#12428;ている状態”をい{=
56;、安全といっても、=
危険性は常に存在し=
2390;いる、というのがઽ=
1;しい解釈である。繰&=
#12426;返すが、安全は， =
118;対安全を意味してい=
;るのではなく，“常=
2395;危険性（リスク）ӗ=
9;残されており，それ&=
#12364;許容可能，または=
463;け入れ可能なものの=
;みになっていること&#=
8221;である（図1）。リス=
463;の定義「危害の発生=
;確率と危害のひどさ&#=
12398;組合せ」^{（２）には，“危害”と=
356;う言葉が出てくるが=
;、危害とは、「人体&#=
12398;受ける物理的傷害ŏ=
09;しくは健康障害又は=
財産若しくは環境の=
1463;ける害」^{（１）として定義され、&#=
8221;何を守るか”がここ=
;には明確に示されて&#=
12356;る。安全の定義に{=
99;，“受け入れ不可能&=
#12394;リスクがない”、{=
77;なわち“許容可能な&=
#12522;スク（Tolerable risk）”=
;という言葉がキー概&#=
24565;となっている。許ê=
81;可能なリスクとは，=
コスト，受ける利便=
4615;等を考慮して，仕ਬ=
1;がないリスク、我慢&=
#12391;きるリスクのこと=
391;、厳密には、「その=
;時代の社会の価値観&#=
12395;基づく所与の状況Ç=
79;で，受け入れられる=
リスク」^{（１）と定義されている&#=
12290;まさしく、安全に{=
99;、価値観が直接関与=
していることが明示=
2373;れている。安全とӓ=
6;っても、それ=
363;ら受ける利益，その=
;ためにかけるコスト&#=
31561;を考慮して，残っ{=
90;いるリスクについて=
受け入れることを合=
4847;し，覚悟し，納得ӕ=
5;た上で，利用し，生&=
#27963;していることを認#=
672;しなければならない=
;。許容可能なリスク&#=
12398;具体的な内容は，Đ=
31;械ごとに，システム=
ごとに異なっており=
5292;その機械やシステӣ=
2;の使われ方，その時&=
#20195;の社会の価値観と=
849;に，被害者の意見や=
;心情，及びそれから&#=
21463;ける恩恵等を考慮{=
75;ながら決めるべきで=
あるとされる。これ=
2399;通常、安全目標とࡲ=
8;ばれる。例えば，終&=
#25126;直後に許された労=
685;現場のリスクは，今=
;では許されないかも&#=
12375;れない。また，自È=
27;的な冒険活動をして=
いる人の安全目標と=
5292;自己責任で車を運้=
8;している人の安全目&=
#27161;と，運転を専門家=
395;任せている列車の乗=
;客の安全目標では，&#=
33258;ずと異なるはずで{=
54;る。この議論を深め=
るためには，安全を=
1463;益する生活者とのळ=
0;話（リスクコミュニ&=
#12465;ーション）が必要=
391;ある。}}}}

<= !--[if gte vml 1]> 図ᦁ= 7;：許容可能なリスク&= #12392;安全

３． = 安全のため&= #12398;技術

　こ= ;こで、モノづくりに&#= 12362;ける安全を実現す|= 27;ための技術について= 考えてみよう。技術= 0340;な面で安全を守るӗ= 5;は、それぞれの分野&= #29305;有の物理的、化学= 340;知見に基づいた専門= ;的な知識を必要とす&#= 12427;のが一般である。Ë= 63;えば、自動車安全の= 世界で言えば、自動= 6554;の力学的な特性を௽= 3;らなければならない&= #12290;しかし、どの安全= 398;分野にも共通した考= ;え方や技術も多くあ&#= 12427;。例えば、本質安全設計技術&#= 12289;高信頼性技術、フ|= 57;ールトトレランス（= 冗長性，多重性，多= 7096;性技術，独立性）৙= 6;術、フェールセーフ&= #25216;術、フールプルー= 501;技術、人間工学に基= ;づく技術、等々、多&#= 12367;の安全のための技Ŝ= 99;が存在する。個別分= 野の技術開発と共に= 2289;分野を超えて利用ࡤ= 7;能な安全技術を利用&= #12375;たり、開発したり= 377;ることが、技術が安= ;全に貢献する道であ&#= 12427;。もう一つ、どのê= 33;全の分野にも共通し= て言えることに、安= 0840;を技術的に守るにӗ= 9;、設計の段階から安&= #20840;を組み込むことが= 368;も大事である、とい= ;うことである。源流から安全を取&#= 12426;込まなければなら{= 94;い。出来上がったシ= ステムに後から安全= 5013;置を付けるのは、ध= 3;全の守り方としては&= #26412;質的に間違ってい= 427;。

このことを、国際&#= 23433;全基準で見てみよ{= 58;^{（１）、A=
288;２）}。技術で安全を作&#= 12426;上げる場合、最初{= 95;行うべきことは、リ= スクアセスメントで= 2354;る。リスクアセスӣ= 3;ントとは、前もって&= #12522;スクを発生させる= 361;険源をすべて事前に= ;見出しておいて、許&#= 23481;できるまでそのリ|= 73;クの大きさを下げる= ことである^{（４）。ここでは詳しく&#=
32057;介するゆとりはな{=
56;が、リスクアセスメ=
ントとは、事故の未=
8982;防止のための体系௚=
0;、科学的な手法とい&=
#12360;る。 =
9694;在では、製品を設#=
336;，製造する時に，=
まず，リスクアセ&#=
12473;メントを実施する{=
71;とが大前提になって=
いる。リスクアセ&=
#12473;メントをやって、=
522;スクが許容可能でな=
;かったら、許容可能&#=
12395;なるまで保護方策{=
92;してのリスク低減方=
策を施さなければな=
2425;ない。このリスクアセスメン&#=
12488;とリスク低減策の{=
83;めの次の３ステップ=
メソッドは、今では=
3433;全なモノづくりにӔ=
2;ける世界的な常識に&=
#12394;りつつある^{（２）。ここで施すべきリスク߮=
2;減方策には順番が定&=
#12417;られている(図2)。ま&#=
12378;最初に，設計の段階で危険&#=
28304;が初めからないよ{=
58;に作るか，又は危険=
源のリスクの度合い=
2434;低減させることでध=
3;全を確保しなければ&=
#12394;らない。これを本$=
074;的安全設計という。=
;これが第一ステップ&#=
12391;ある。第二ステッ}=
03;は，それでも残るリ=
スクに対しては，リ=
2473;クの大きさに対応ӕ=
5;た安全装置(安全防護)を施さな=
369;ればならない。それ=
;でも残ったリスクに&#=
23550;しては，第三ステ|=
83;プとして，警告ラベ=
ルや取扱説明書等の=
0351;用上の情報を提供ӕ=
7;ることで，安全を確&=
#20445;する。これを3ステップ=
513;ソッドという。第一=
;ステップをやらない&#=
12391;第二ステップをや{=
87;たり、第一と第二を=
やらないで第三ステ=
2483;プを施したりしてӗ=
9;ならない。ここまでは製造=
者（設計者）の役割=
5292;及び責任である。ӕ=
1;の使用上の情報に基&=
#12365;，初めて使用者が=
649;理システム等の組織=
;的活動を用いたり，&#=
35347;練や個人用の保護Ð=
55;を用いたりして安全=
を確保する。危ない=
7231;械を人間が注意しӗ=
0;使うというのは、国&=
#38555;安全基準に反して=
356;る。このように，
メーカの安全確保&#=
36012;任が第一であってʌ=
92;使用者，作業者の注=
意は，順番としては=
6368;後である。逆ӗ=
5;，メーカは，ここま&=
#12391;やるべきことをや=
387;てあれば，後は，ユ=
;ーザ側の責任であり&#=
65292;両者の責任関係はą=
26;確になっている。こ=
れが現在におけるモ=
2494;に関しての正しいध=
3;全の作り方，安全に&=
#12362;ける技術の役割の =
771;え方である。}}

　ӗ= 4;お、モノづくりにお&= #12369;る安全には、安全= 394;製品を作るという製= ;品安全の側面と、安&#= 20840;にモノを作るとい{= 58;労働安全の二つの側= 面があることに留意= 2377;べきである。

<= o:p>

図2ᦂ= 6;３ステップメソッド&= #12392;製造者・使用者の&= 306;係

４． = 安全・安心&= #12398;ための社会技術

　上記では、安Ð= 40;なモノを作るという= モノづくりの立場か= 2425;の安全、すなわちӌ= 9;設計者や技術者が安&= #20840;な装置を設計・製= 316;し、それを使用者が= ;注意をして使うとい&#= 12358;観点から安全の作|= 26;方、守り方を紹介し= た。しかし、実は、= 5216;術だけでは安全・ध= 3;心は守れない。一般の人びとにと&#= 12387;て安全・安心とい{= 60;ば，まず，防犯や防= 災を考えるのが普通= 2391;はないだろうか。৙= 6;術による安全は、そ&= #12398;一部をなしている= 395;過ぎない。ここで改= ;めて，社会の安全の&#= 23455;現に関連する仕組|= 15;について広く考えて= みる。実に多くの分= 7326;や階層が係わってӓ= 6;ることが分かる。大&= #38609;把に分けても，以= 979;のような階層が存在= ;する。

（１）技"= 899;による安全の実現（= ;本質的安全設計，安&#= 20840;装置，使用上の情á= 77;，等々）

（２）人&= 291;による安全の実現（= ;注意，訓練，教育，&#= 31561;々）

（３）管理= 539;組織による安全の実= ;現(マネージ= 513;ントシステム，安全= ;活動，社内基準，監&#= 26619;，業界標準，等々)

（４）企業= 395;よる安全の実現（安= ;全経営、CSR、企業倫= 702;）

（５）市場= 395;よる安全の実現（投= ;資、保険、評価、認&#= 23450;・認証）

（６）国= 395;よるによる安全の実= ;現（法律，規制，規&#= 26684;，標準，検定，防ğ= 97;，補助金，等々）<= /p>

（７）社会= 046;度による安全の実現= ;（裁判，警察，事故&#= 35519;度，資格，教育，Ļ= 61;々）

（８）文= 270;による安全の実現（= ;安全文化，リスクコ&#= 12511;ュニケーション，}= 10;スメディア，等々）=

安全は、= 371;れらの各階層が有機= ;的，総合的，統一的&#= 12395;共同して，実現さ|= 28;るべきものである。= 工学の分野では，安= 0840;というと，とかく৙= 6;術と人間による安全&= #30906;保のみを中心に考= 360;がちだが，実際に安= ;全を実現するために&#= 12399;，実に多くの側面{= 92;仕組みが関連してい= ることを忘れてはな= 2425;ない。

例えば，こӗ= 8;ことを労働安全に例&= #12395;とって見てみよう= 290;現実には，同じよう= ;な原因で，多くの事&#= 25925;が繰り返されてい|= 27;。機械設備の不備や= 故障で，また，作業= 2773;の不注意とされる࡜= 7;因で，毎年，多くの&= #20154;が亡くなり，おび= 383;だしい数の負傷者が= ;出ている。何故，事&#= 25925;の数が減らないの{= 91;あろうか。何故，そ= のような危ない機械= 2364;使用されるのであӚ= 9;うか。我が国の例で&= #35328;うなら，安全規格= 364;なかったり，有って= ;も不十分だったり古&#= 12363;ったりするからで{= 54;る。いや，安全規格= があっても強制規格= 2391;なければ，コストӚ= 0;利便性の関係で十分&= #12394;安全装置を付けな= 363;ったりするからでも= ;ある。すべて国が規&#= 21046;する強制法規にす|= 28;ばよいかもしれない= が，新しい機械や設備&#= 12399;いつでも出現する{= 75;，すべての機械や設= 備に対して国が細か= 2356;安全基準を作るこӗ= 2;は到底不可能である&= #12290;また，機械設備の= 981;具合が原因で事故が= ;起きても，事故調査&#= 12391;原因が明確にされ{= 94;いで，作業者の不注= 意に帰され，また，= 1516;じような事故が繰Ӛ= 6;返される。事故調査&= #12391;は，責任と刑罰と= 398;関係からなかなか真= ;の原因が明らかにさ&#= 12428;ないのである。被ğ= 97;した作業者は，労働= 災害保険で補償され= 5292;PL法などに= 522;づいて製造者を訴え= ;ることが少ないので&#= 65292;製造メーカが機械š= 73;備そのものを安全に= するインセンティブ= 2364;働かない。各製造ӣ= 3;ーカが、強制法規と&= #12375;ての最低限の安全= 522;準を満たすことを重= ;視する下向きの安全&#= 24847;識から、安全技術{= 98;向上を競うような上= 向きの正の安全向上= 2469;イクルをまわせるӚ= 4;うにするためには，&= #19978;に述べたように，責任の問題と共に&#= 65292;法律，規制，規格ʌ= 92;標準等の国の制度や= ，保険や事故調査等= 2398;社会制度が大きく߹= 8;わる必要がある。安&= #20840;確保のもう一方の%= 325;要な要素である人間= ;の不注意はどうやっ&#= 12390;減らせるのであろ{= 58;か。これについても= ，同様に，非常に多= 2367;の仕組みが関ってӔ= 7;る。以上の話は，労&= #20685;安全の分野だけで= 399;ない。遊戯などの製= ;品安全や，回転ドア&#= 12394;どの一般の設備安Ð= 40;，その他ほとんどの= 安全は皆，同様であ= 2427;。

製品，機械，設備&#= 31561;のモノの安全は，Ķ= 38;会の安全・安心の中= で一部の役割を果た= 2375;ているに過ぎないӚ= 4;うに思われるかもし&= #12428;ない。確かに，防= 359;や防災に対して，安= ;全技術の果たす役割&#= 12399;，余り大きくない{= 63;もしれない。しかし= ，最終的な安全の確= 0445;は，技術の役割にฐ= 0;うところが極めて大&= #12365;い。安全は，最終= 340;には，技術で確保す= ;べきである。安全技&#= 34899;を高度に発展させʌ= 92;安全を技術的に効率= よく実現し，安全技= 4899;を有効に利用し，ध= 3;全をすべての人に公&= #24179;・公正に実現する= 290;この時、人間性，管= ;理組織，及び社会的&#= 12394;制度等、安全技術|= 34;取巻く各種の仕組み= の支援の下、技術を= 0013;心に安全を築き上ӕ= 0;ていく。これが、安&= #20840;・安心な社会を築= 367;ための技術の役割で= ;はないだろうか。

参考文献

(1) ISO/IECガイド51（JIS B 8051 2004A= 289;安全面—規格への導入= 指針，1999

(2) ISO1= 2100（JIS B 9700）機械= ;類の安全性―設計の= 2383;めの基本概念，一ഄ= 4;原則，2003(2004)

(3) 文部= 1185;学省：「安全・安心な= 社会の構築に資する= 1185;学技術政策に関すӚ= 7;懇談会」報告書，2004-4

(4) 向殿政男、よ&#= 12367;わかるリスクアセ|= 73;メント、中災防新書= 014、中央労働災= 475;防止協会、2003