20041205中災防働く人の= 433;全と健康　11月24日締= 0999;，約４，0０0字

働く人の安= 840;と健康, 中央労働= 797;害防止協会，Vol.6, No.1, pp.31-34,　2005-1より

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安ࠤ= 0;技術の重要性と産業&= #31038;会

明治大学　理工学&#= 37096;　向殿政男

１．まえ= 364;き

　最近､= 433;全・安心な社会を築= ;くべきであるという&#= 35251;点から，文部科学İ= 65;が懇談会を発足させ= てその報告書^{（１ᦀ=
9;}を出している。こ= 2398;ことは､逆に､近ॲ= 0;､わが国においてい&= #12363;に安全・安心を脅= 363;す事件が多発してい= ;るかを表している。&#= 20107;実､ここのところʍ= 80;JCO臨界= ;事故等の原子力安全&#= 12363;ら始まり，雪印乳č= 89;食中毒等の食品安全= ，ブリジストン火災= 0107;故等の設備安全，࠲= 6;光石油タンク火災等&= #12398;化学安全，みずほ%= 504;行情報システム障害= ;やソフトバンク情報&#= 28431;洩事故等の情報安Ð= 40;，そして最近の三菱= 自動車クレーム隠し= 2398;自動車安全まで，ӕ= 1;れまで誇りにして来&= #12383;わが国の信頼性，= 433;全性の誇りを揺るが= ;す事件が多発してい&#= 12427;｡我が国が安全･安&#= 24515;な社会を売り物に{= 75;ていた時代は､遠に= 過ぎ去ってしまった= 4863;がある。安全と安ও= 5;とを一緒に論じて良&= #12356;ものか否かは別問&= 988;としても､管理= ;的な問題，企業倫理&#= 30340;な問題，社会風土{= 98;問題等々を論ずる風= 潮が多いが､一方で= 5380;最も大事な視点とӕ= 5;て､技術的にいかに&= #23433;全・信頼を築いて= 356;くかとうい工学的な= ;問題を忘れてはなら&#= 12394;いはずである。=

　本稿では､これӚ= 5;の安全に係る各種の&= #35201;因の中で､主とし= 390;技術の面から機械安= ;全や労働安全の問題&#= 12434;考えて見たい。

２．安全= 395;かかわる要因

　最近の= 433;全問題は､複雑化､= ;複合化，脱領域化し&#= 12390;来ており､一つのë= 54;門分野だけからは捉= えきれなくなってき= 2390;いる。それでなくӗ= 0;も元来､安全は､技&= #34899;と人間と社会とを= 059;き込んだ，本来的に= ;複合的な分野である&#= 12290;安全に携わるもの{= 99;､大局的な，領域横= 断的な､そして，体= 1995;的な見方をする必ව= 1;性が，益々強く要請&= #12373;れる時代になって= 469;ている。

安全を確保&= #12377;るためには､関連= 375;た色々な側面がある= ;。例えば､

（１）ê= 33;全の理念的な側面（= 安全哲学､安全と責= 0219;､安全倫理，安全ӗ= 8;定義，社会風土､等&= #12293;）

（２）ê= 33;全の技術的な側面（= 本質安全､信頼性技= 4899;，評価技術､安全ත= 3;置，診断技術，等々&= #65289;

（３）ê= 33;全の人間的な側面（= 人間工学､ヒューマ= 2531;エラー，訓練･教ೞ= 6;，安全教育，等々）<= span lang=3DEN-US>

（４）ê= 33;全の組織的な側面（= 管理，標準・規格，= 5469;定・認証，事故調੥= 9;，等々）

（５）×= 08;分野独自の安全に関= 連した側面（機械安= 0840;､労働安全､原子ࡂ= 7;安全､食品安全､等&= #12293;）

（６）ê= 33;全の関連分野に関す= る側面（保険､法律= 5380;経済，裁判､防災ᦁ= 2;危機管理，等々）

などにÑ= 98;けられるであろう。= これらを分類し､体= 1995;化した安全マップ(安全曼荼羅)の提案も

されて{= 56;る^（２）(図1)。ま&#= 12383;､安全を自然科学|= 20;技術だけでなく，社= 会科学､人文科学等= 2418;含

めた安Ð= 40;学として広く体系化= すべきであるという= 5552;案も､多くなされӗ= 0;いる.

＜＜図1入る＞＞

　安全{= 99;､これらの諸側面が= 複合して実現される= 2418;のであり､安全にਅ= 8;わるものは､全体を<= span lang=3DEN-US>

意識し{= 88;つ､自分の担当分野= が安全の体系化の中= 2391;どの位置のあるかӛ= 4;常に意識すると共

に､他{= 98;分野に学ぶという姿= 勢が極めて重要にな= 2387;てきている。

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３．我が国の機੸= 0;安全と労働安全

　上記の総&= #21512;的、体系的に見た= 433;全の諸要因の中で、= ;我々の立場である機&#= 26800;安全と労働安全をŇ= 71;えてみよう。今から= 32年前の昭和47年に制定された= 172;働安全衛生法第3条第1項= 2395;「事業= 者は，・・・・職場= 2395;おける労働者の安ࠤ= 0;と健康確保するよう&= #12395;しなければならな= 356;

」とあるよ&= #12358;に，安全確保の責= 219;は事業者にあること= ;が明記されている。&#= 12414;た，同条第2項に努力目標ӗ= 2;して「機械= ;，器具その他の施設&#= 12434;設計し，製造し，ŏ= 09;しくは輸入する者は= ，・・・労働災害の= 8450;止に資するようにࡄ= 2;めなければならない<= /span>

」ӗ= 2;記されている。これ&= #12395;従い、特定に指定= 373;れた機械に対しての= ;み，最低基準として&#= 12398;構造安全規格が決|= 17;られているだけで、= それ以外の一般の機= 6800;に対しては強制規੬= 4;としての安全規格は&= #12394;い。現実には、労= 685;の現場では、どちら= ;かというと機械設備&#= 12398;安全化よりは，安Ð= 40;管理の一環として安= 全教育と安全訓練が= 7325;視される傾向が強Ӕ= 7;、事故は作業者の不&= #27880;意に帰される場合= 364;多い。被災した場合= ;には労災で補償がな&#= 12373;れて，機械設備のĈ= 12;質的な安全化にはな= かなか結びつかない= 2290;強いて言えば,機械メーカはੌ= 8;低安全基準をクリア&= #12377;ることを重視し、= 518;ーザはコストの安い= ;ことを重視する傾向&#= 12395;ある。労働安全衛ī= 83;法は，導入当時，劇= 的に労働災害数を減= 2425;す効果を発揮したӔ= 4;、現在は、下げ止ま&= #12426;の状態にある。事= 455;，現場の必死の努力= ;にも係らず、現実に&#= 12399;、昨年度を見てもz= 89;1年間で125&= #19975;人が休業4日以上の労働ି= 7;害に見舞われ、その&= #12358;ち1628人が死亡をし= 2390;いる。

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４．国際安全規੬= 4;に見る機械安全の基&= #26412;的な考え方

機械安全に&= #38306;しての規格や安全= 906;保の考え方が, 国際的にIS= O,IEC規格として統一さ= ;れ始め，機械安全の&#= 26368;も基本的な規格で{= 54;る「機械類の安全性= ―設計のための基本= 010;念，一般原則」がISO12100として2003= 年11月に発効したz= 90;これに整合化したJIS規格が,JIB B 97= 00 として2004年11月に= ;出された^（３）。= ;厚生労働省= ;では,いち早く 20= 01年に,このISO12100= 398;考え方に沿って,「機械の包括= ;的な安全基準に関す&#= 12427;指針」⁽⁴⁾を通達としӗ= 0;出すなど,わが国も世界ӗ= 8;流れに対応すべく，&= #24464;々にではあるが動= 365;出している。

以下に、こ&= #12398;国際安全規格 ISO12100 (JIS B 9700)の基本的&= #12394;考え方の概略を紹= 171;しよう。第一に，リ= ;スク(危険性)= 2398;度合いを以って、ध= 3;全を語っていること&= #12391;ある。“許容可能{= 94;リスクしか残ってい= ないとき安全”であ= 427;として，安全であっ= ;ても、常にリスクは&#= 27531;っていることを明š= 52;している。第二が、= リスクアセスメント= 2364;大前提になっていӚ= 7;ことである。リスク&= #12450;セスメントとは、= 107;故の未然防止のため= ;の科学的、体系的な&#= 25163;法といえる(図2)。第&#= 19977;の特徴は、リスクË= 02;減策には、施すべき= 順番があり、機械設= 0633;側の保護方策が，߳= 1;用者の安全注意より&= #20778;先することを明記= 375;ていることである.まず最初に、本質的安全設計= (危険源がないӚ= 4;うな、または危険源&= #12364;危害を及ぼさない= 424;うに小さくするよう= ;な設計)を第一とし，ӗ= 3;うしても残ったリス&= #12463;に対しては，安全&= 450;護などの安全装置を= ;施し、それでも残っ&#= 12383;リスクに対してはz= 89;使用上の情報として= 残留リスクを明記す= 2427;。ここまでは機械ӣ= 3;ーカの設計者の役割&= #12391;、この使用上の情= 577;に基き、始めてユー= ;ザが、訓練や管理シ&#= 12473;テムを用いて安全|= 34;確保することが宣言= されている.特徴としてはᦁ= 2;これ以外にも，新しい機械&= #12420;新しい安全技術に= 580;軟に対応するために= ;規格を階層構造化す&#= 12427;こと等々、安全実Ĩ= 94;のための基本的な概= 念が，これまでの人= 9006;が得た知恵としてࣇ= 5;め込まれている.

　　＜＜図2入る＞＞

５．安全= 392;産業と社会

　我が国= 398;現状と国際安全規格= ;に準拠するJIS B 9700や“機械の包括&= #30340;な安全基準”の内ê= 81;の違いは，明確であ= る.世界の流れはӌ= 9;人間の注意を重視す&= #12427;立場とは逆に、安= 840;技術を重視し、まず= ;，機械設備の安全化&#= 12434;，それも本質的安Ð= 40;設計を第一とするこ= とを宣言しているこ= 2392;である. JIS B 9700が適用され= 2390;いればこれまでのෑ= 3;備装置に起因する労&= #20685;災害のうち，７～8割は防げたとӓ= 6;う報告もある。世界&= #12434;相手にしている企= 989;では、欧米への輸出= ;に関しては、いや、&#= 20170;やアジア地域へのŮ= 64;出に関しても、国際= 安全規格に対処せざ= 2427;を得ないので，国ࠦ= 9;と外国とのダブルス&= #12479;ンダードになって= 356;る例が多い。このよ= ;うな企業は、企業倫&#= 29702;の面から許されな{= 67;なり、糾弾されるこ= とになろう.安全な機械のӓ= 4;り方が示させている&= #29694;状で，旧来の考え= 041;で設計･製造してい= ;る企業は，災害に遭&#= 12387;た労働者からPL法に基づき訴{= 60;られたならば、まず= ，勝てないであろう.また、これまӗ= 1;の考え方で国内企業&= #12384;けを相手にしてい= 427;製造メーカは、国際= ;競争力を失い、その&#= 29987;業界自体が消滅し{= 90;いくことになるだろ= う.これを防ぐにӗ= 9;、製造メーカだけで&= #12399;なく,ユーザ自体がध= 3;全の意識を高く持ち&= #12289;安全な機械の提供= 434;強く要求する必要が= ;ある.

　ध= 3;全・安心な社会を築&= #12367;ためには、上に述= 409;た機械メーカとその= ;ユーザとの間だけで&#= 12399;なく，安全を守る{= 83;めの社会制度と共に= ，一方で、リスクに= 8306;する感覚も含めてᦁ= 2;安全に関する個人の意識､ひい&#= 12390;は安全文化育成もõ= 17;須である。

６．あと= 364;き

　ध= 3;全は多くの側面を持&= #12387;た複合的な分野で= 354;り、安全技術を中心= ;にした安全学として&#= 30906;立していくことをÿ= 52;案したい。最低の守= るべき構造安全規格= 2434;クリアするというߍ= 9;向きの姿勢ではなく<= span lang=3DEN-US>,常に現在の最ོ= 0;の安全技術を製品に&= #26045;し，安全技術で競= 356;合うという上向きの= ;機械安全観，労働安&#= 20840;観を定着させるこ{= 92;で、安全性と信頼性= の面から世界に誇る= 7231;械産業を作り上げӚ= 7;と共に、我が国の働&= #12367;人の安全と健康を= 432;りたいものである.そのためにはӌ= 9;安全に対する理念、&= #25216;術、制度、組織、= 561;の体系的、総合的な= ;取組みが必要である.

機械安全に&= #12362;ける安全規格のあ= 426;方一つを考えても、= ;新しい機械の出現，&#= 26032;しい安全技術の出Ĩ= 94;，安全技術の高度化= の促進，その時代に= 2354;った安全水準の達ৎ= 4;等々のために，柔軟&= #24615;のある安全確保体= 995;を築くに適した規格= ;の構造にすべきであ&#= 12427;.そのためにはᦁ= 2; (1)すべての機械= 2434;対象にした安全要૓= 4;基準を明確にする，<= span lang=3DEN-US>(2)具体的な機械= 398;技術基準は，例示規= ;格としてJIS規格として制= 450;する，（３）JIS規格にない機= 800;やJIS規格に従わな= 356;場合には，安全要求= ;基準を満たしている&#= 12371;とを立証する，（4）立証のためӗ= 5;、技術的に証明し，&= #35469;証を行える第三者= 398;認証機関を育成する= ;，という規格の階層&#= 27083;造が望ましい．更{= 95;このシステムに，保= 険制度や事故調査機= 8306;等を有機的に結合ӕ= 3;せる事が望ましい。&= #12371;の面からも、そろ= 381;ろ労働安全衛生法は= ;新しい展開に向うべ&#= 12365;時が来たようであ|= 27;.

参考文献

（１）「安= 840;・安心な社会の構築= ;に資する科学技術政&#= 31574;に関する懇談会」á= 77;告書，文部科学省，= 2004－4<= /span>

（２）向殿= 919;男，安全マップ（安= ;全曼荼羅）の提案，&#= 26085;本信頼性学会ේ= 8; Vol.24, No.7, pp.554-559, 2002-10

（ᦁ= 9;）ISO12100（JIS B 9700）機械類の安全性= ;―設計のための基本= 7010;念，一般原則，2003(2004)

（４）Đ= 31;械の包括的な安全基= 準に関する指針につ= 2356;て，厚生労働省労ࠔ= 5;基準局長,基発第５０１ࡥ= 5;，2001-6