2.ECとは

ECとはElectric Commerceの略で、日本語では電子商取引と訳されます。本来、ECは電子化した商取引全般を指す言葉でありますが、最近ではインターネットでのオンラインショッピングを指すことが多くなってきています。

インターネットを用いたECの魅力は、なんといっても「24時間」、「自宅やオフィスで」、「世界中の商品を」、「オンラインで」ショッピングができるということに尽きるでしょう。また、このような消費者に対する利点だけではなく、出店する側にも「少額で開業できるという小さなリスク」、世界中のインターネット利用者を顧客とする「巨大な市場」も大きな魅力となるでしょう。

これだけみるとECは実に魅力的で、とても利用価値の高いものであると思われるかもしれません。しかし現在のECでのショッピングにおいて不安が無いわけではないのです。この不安の筆頭となるのが「セキュリティ」の問題です。ECはインターネットを用いるわけですから、商品に対する代金を決済する場合にはクレジットカードの暗証番号などを転送する必要があります。しかし、インターネットを通じて暗証番号などを転送するときには、色々なコンピューターを経由するために、途中で悪意のある第三者に盗まれるという可能性もあるのです。現在、国内で安全かつ確実にこのような取引をする際には、郵便為替や銀行振込しかなく、その結果「オンラインで」という魅力が意味の無いものになってしまいます。そこで、ECを安全に利用するための技術が必要となってくるのです。

実際にオンラインショッピングで最も人気のあるものとしては、交通チケット、書籍、ソフトウェア等で、物品よりも情報に対するものの方が多いのが特徴となっています。