ロボット科学研究室(武野研)

 

担当者:河合陽子 髙木彩 玉田真美子 中村昌博 福井秀雄 森田光貴 山中道生


目次

1.前書き     
2.FeliCaとは?  
3.FeliCaの欠点  
4.今後の展望  
5.参考文献   




 

1.前書き

2001年11月からJR東日本のICカード乗車券「Suica」がスタートし、半年で400万人を突破しました。

この「Suica」についての詳しい説明は向殿研がまとめたものを参考にして下さい。

これは、カードの抜き差しが不要な非接触方式により、その利便性が高まり普及が加速したためだと考えられます。

このICカードにはsonyと独Infenion Technilogiesが開発した非接触ICカード関連技術「FeliCa」が採用されています。

そして、その特徴を生かした生活が、実際でも、インターネット上でも新しい日常として始まっているのです。

また通信手段においても、赤外線や2元バーコード、Bluetoothなどより安全性、高速性の面で信頼が高いと注目されてます。

 

 

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 2.FeliCaとは?

 

FeliCaの名前は、felicity(至福)という言葉に由来しています。

FeliCaとは、非接触ICカード技術方式でこの技術には次のような特徴があります。

            

(1)処理スピードが速い

交通機関の改札機や、決済スピードが要求されるコンビニエンスストア、売店、スーパーマーケット、

キオスク端末、自動販売機などに適しています。

 

(2)信頼性が高い

 カードは非接触型なので、リーダ/ライタに取り入れられることはなく処理ができ、

 接点磨耗、異物(砂・ ほこり・汗)振動等による信頼性の低下がありません。

特に、1日に数多くの人が利用する交通機関の改札 機や、大規模なオフィスビルの入退室システム、

 自動車の中での使用に耐えることができます。

 

3)複数のアプリケーションが一枚のICカードに

 定期券、社員証、入退室カギ、電子マネーなどの複数のアプリケーションが一枚の カードで実現できます。

 

 

IPネットワークでの高速転送

 

(4)かざすだけで読み取り、書き込み可能

ICカードに通信のための電池などを内蔵する必要がなく、非接触方式なの端末メンテナンスに手間がかからな い。

そしてICカードをパスケースに入れたまま使用できます。

 

(5)地球環境に配慮

繰り返し使用できるので、廃棄されることが少なくなり、又焼却しても環境に 影響が少ないPET材を使用しています。    

データを書き換えることにより、カード自体を何度でも再利用できる。

これらの特徴を備えた技術「FeliCa」は、国内だけでなく香港やシンガポールなど、

世界各国ですでに累積3000万枚以上の納入をし、注目度を高めています。

                       

◆FeliCaの構造◆

file:///Z:/.windows2000/s4image.jpg

http://www.sony.co.jp/Sony Info/Jobs/CHANCE Navigator/students/felica/index3.htmlから引用

 

 

◆FeliCaの方式◆

 

非接触型ICカードはISO/IEC14443として国際標準化されており、タイプAとタイプBがある。

これらはICチップが剥き出しになったタイプで、ICテレカ(衝突防止方法が異なるためタイプA´と呼ばれる)や

クレジットカードに見ることが出来る。

また、GSM系のケータイ端末やFOMAのUSIM(Universal Subscriber Identity Module)としても利用されている。

FeliCaは、これらのISO規格から外れたsony独自の技術で、タイプCとなる。

特徴はデータ転送速度の速さにある。

リーダ/ライタ間との通信が初期応答時から212kbpsで行われるが、ISO規格の106kbpsと比べると2倍の速さである。

そのため、認証にかかる時間がわずか0.2秒と非常に速い。

また、カードからリーダ/ライタ、リーダ/ライタからアプリケーションまでのすべての通信がセキュアに行える。

改ざんやコピーも皆無である。さらに、複数の機能をフォルダ階層的に一枚のカードに収めることが出来る。

物理的にも、ICチップが剥き出しになっておらず、完全にカード内部に収められているため、取り扱いが容易である。

 

 

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 3.FeliCaの欠点

 

現在実用化されているICカードは、チャージ型というものです。

だから「入金してあるカードを落としたな らば、財布を落とした事と同じで諦めてもらう」というスタンスを取っています。

これではICカード自体のセキュリテ ィが高性能になっても、その分自己管理の責任という負担が高くなってしまっています。

しかしその対策として、現在 NTTドコモやsonyなどが共同で「モバイルe‐コマース」の実用化に力をいれています。

これは携帯端末の通信機能 を利用して"必要な時にだけ"チャージできるシステムであるので、利用できるようになれば

大量にチャージしたカ ードを紛失する危険は少なくなるでしょう。

 

 

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  4.今後の展望

自動販売機や公衆電話、タクシー、ホテルのルームキー、IDカードなど、幅広い用途への利用が期待できます。

FeliCaは内部に多くのデータを記録でき、また、情報管理やセキュリティでも先進のシステムを導入しています。

そのため、電子マネーや認証カードなど多様な分野に有効です。

従来のクレジットカードではできない機能に期待が集まっています。

 

 

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5.参考文献

http://www.sony.jp/Products/felica/contents02.html 

http://www.sbsc.co.jp/solution/felica.html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index.html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index2.html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index.3html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index.4html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index.5html 

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/students/felica/index.6html

 


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